みにくい人生にデザインを

DesLIFE@KazBou

NDフィルター買いまして。

   

さて。
前回、カメラに使う三脚の記事を更新しました。
今回もカメラ関係の内容なんですが。

カメラを手に入れた後に必要な物として。
メンテナンス道具、予備バッテリーといった小物類。
そして、レンズや三脚など撮影手法の幅が大きく変化する物。
色々ありますね。

そんな中で小物ではあるんだけど、撮影手法の幅もウンと変わる物
レンズフィルターを購入したので、それのご紹介。

前回記事で、シャッタースピードを遅くして撮影する手法に触れました。
今回もシャッタースピードに大きく関係するものです。

レンズフィルターは種類がたくさんありますが、今回僕が購入したものはNDフィルター。
このNDフィルターをテーマに、今回は進めていきます。

レンズフィルターとは

そもそも、レンズフィルターとは何ぞ?
って人もいると思うので簡単に説明。
「レンズフィルター」とは文字通り「レンズ」に取り付ける「フィルター」である。

まんまやないかい。

当然レンズサイズに合わせてフィルターにもサイズがあるので、取り付けたいレンズのサイズに合ったフィルターサイズを選ばないと取り付けられません
レンズにはフィルターを取り付ける用の溝があるので、そこにクルクルっと装着するのです。
で、このレンズフィルターにはいくつか種類があるわけで。
サクッと種類を紹介すると7種類。

■プロテクター・保護フィルター
■偏光・PLフィルター
■減光・NDフィルター
■クロスフィルター
■ソフトフィルター
■特殊効果用フィルター
■クローズアップ

詳しくは「カメラのキタムラ・スタジオマリネ – カメラレンズフィルターで写真がもっと楽しくなる!種類・選び方・効果」を見てもらえればわかりやすいと思います。

僕は新しいレンズを手に入れたら、先ずプロテクター(保護フィルター)を取り付けますね。
プロテクターは文字通り、レンズを保護するもの。
傷や汚れからレンズを守ってくれるフィルターです。

レンズが傷付いたら買い換えるの高いからね。
せっかく良い被写体と出会ってもレンズの傷が写り込んでしまっては元も子もないですし。
なのでプロテクターは必須ですな。

必須とはいってるものの、EOS Kiss Nを使用していた時はプロテクターを付けずにバリバリ撮影してました。
よくもまぁあんな乱暴にレンズとカメラを使ってたもんだと自分に驚く始末。

いつ、どんな景色と出会うかもわからない。
っていうのに傷だらけのレンズ持って良い作品撮れるんかい?
と、フィルターを使用している今、過去の自分に言ってやりたい。

良い作品を生み続ける為に、フィルターはとても大切だと感じる今日この頃です。

 

 

 

NDフィルターとは

で、今回プロテクターとは別に購入したもう一種類のフィルター。
それがコレ。

NDフィルターです。
このNDフィルターを2枚購入しました。
ND(Neutral Density)フィルターはどんなもんかというと、光の量を減らす効果があります。
減光フィルターともいわれますね。

サングラスをイメージしてもらえばわかりやすいかと思います。
ちょっとわかりにくいですが、下の比較画像通りプロテクターよりも黒いフィルターがNDフィルター。

左側にプロテクター。
右側にNDフィルターが装着されてます。
まんまサングラスね。

で、何故このNDフィルターを2枚買ったのか。
という話なのですが、この2枚のNDフィルターは同じものではありません。
「2種類」のNDフィルターなのです。

NDフィルターはサイズとは別に、種類があります。
それが濃さ(減光量)です。

つまり減光量を選択出来るということ。
僕が今回購入したのは「MARUMI」のNDフィルター
ND16」と「ND32」の2種類。
割と高濃度な物です。

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「MARUMI」の公式サイトでラインナップを確認するとND8ND16ND32可変式NDフィルターがあるみたい。
他のメーカーだとND2やND4など、更に幅広い種類があるみたいですね。

で、このNDの後についてくる番号。
「ND8」なら8番。
これが濃さを表してるわけです。
フィルター番号が大きくなればなるほど、減光量が大きいというわけ。
可変式は文字通り、減光量を「可変」することが出来るフィルター。

なのでND16よりもND32を取り付けた方が、光の取り込む量が少ない。
で、何の為にNDフィルターを購入したのか。
それが前回の記事でも少し触れた「シャッタースピード」に大きく関与しています。

 

 

 

NDフィルターを用いた作例

夜景を撮る場合、十分な光量を得る為にシャッタースピードを遅くします。
3〜15秒とか。

んで、そういった撮影方法をすると車などがカメラの前を通過するとライトの光がビューンと残る画が撮れる。
残光ってやつですね。

この手法を用いて雲を撮影すれば、雲の軌跡が残る。
雲は動いていますからね。
ブワーって画が撮れるわけです。

で、多いのが滝や川、浜辺など「動きのある水」を撮影する時。
水が生み出す流動的な空気感を一枚の写真に切り取れる。
シャッタースピードが「速い状態で撮影した水」と「遅い状態で撮影した水」の作例。

上の画像がシャッタースピードを速くしたもの。
水が跳ねた「瞬間」を切り取っています。

下の画像がシャッタースピードを遅くしたもの。
水の流れを切り取ってます。

「瞬間」を切り取るはずの写真に「動き」という「時間」を作り出せるんです。
それがとても幻想的でして、僕もその幻想的な感じを撮ってみたかった。
作例をいくつかポイポイ。

ほいでまぁ、そうなると昼間でもシャッタースピードを遅く設定して撮影する機会が増えるわけですよ。
しかし、当然ながら夜景を「明るく」写す為にもシャッタースピードを遅く設定するわけです。

昼間にシャッタースピードを遅くしようものなら、どんだけISO感度を下げようが光を取込み過ぎて真っ白けっけになっちゃう。

その白とびを避ける為に「減光」しなくちゃいけないわけです。
要は、太陽サンサンの昼間に夜と同じような環境をレンズの前に作り出す。
そんな感じ。
その為にNDフィルターを使うわけですね。

んで、なぜ減光量の異なるものがいくつも出ているのか。
という話なんですが。

シャッタースピードが遅くなればなるほど、たくさんの情報が1枚の写真に焼き付くわけです。
特に川や滝を撮影するとわかりやすいんですが、経過時間で水の表情は大きく変化します

「MARUMI」の謳い文句を参考にすると。
■ND8:流動感溢れる表現へ
■ND16:水流を滑らかな表現へ
■ND32:水流の軌跡を豊かに描く
■ND64:水流を雲海のような表現へ

これ、個人的には凄く的を射る表現かと感じています。
当然、水以外にも雲を撮影する場合も同じ。
時間の経過で表情が変わる。

めっちゃ暗いNDフィルターを使用すればシャッタースピード15秒とか。
それ以下に設定すると、当然ですが光量不足で暗い画になってしまう。

1秒ぐらいの水の表情を収めたいのに、暗くなり過ぎちまうぜチクショウ。
なんてことにならない為に、いくつも減光量が用意されてるわけです。

で、面白いのがこのNDフィルター。
重ねて取り付けることができるんですね。
こんなふうに。

ND16とND32を重ね付けする機会はほとんどありませんが、ND2とND4とかだと重ね付けするケースは多いと思います。
ただ、重ね付けする場合にはいくつか注意点がある

 

 

 

重ね付けの注意点

重ね付けをした時の減光量について。
基本的に、NDフィルターの重ね付けで得られる減光量は「掛け算」です。

なので、ND2とND4を重ね付けする場合に得られる減光量は「2×4=8」なのでND8。
ND2とND16を重ね付けすれば「2×16=32」なのでND32の減光量が得られる。

じゃあND32のフィルター1枚を所持するよりもND4とND8の2枚を所持した方が減光量の調整幅が増えて良いのでは?

とか思ったりもするんですが、フィルターを重ね付けするとガラスの”面”が増える。
なので内部反射の量も増え、フレアやゴーストが発生しやすくなるようです。

他には、ケラレが発生する場合があるということ。
単純に重ね付けする分、レンズ手前に取付けるフィルターの枠厚が増えるので当たり前っちゃ当たり前ですが。

今回購入した「MARUMI」のNDフィルターを試しに標準レンズと望遠レンズに重ね付けして確認してみましたが、ケラレは発生しませんでした
広角やフィッシュアイなど、画角の広いレンズを使用する場合は特に注意した方が良さそうですね。
画面端に要注意です。

とまぁ、なるべく1枚で減光量を決めるに越したことはないです。

それでも、重ね付けをする場面はあると思います。
そんな時はフィルターを重ねる順番に注意

基本的にNDフィルター番号が大きいものを被写体側。
NDフィルター番号の小さいものをレンズ側に取り付ける。

○【レンズ】<【ND4】<【ND8】<【被写体】
×【レンズ】<【ND8】<【ND4】<【被写体】

これでフレアやゴーストの発生も抑えやすくなるようです。
詳しくは「Kenko Tokina」の公式サイト内にある特集「NDフィルターを重ね付けする」を見てもらえればわかりやすいかと。

フィルター減光量の決め手は難しいですが、色々と試すのが良いかと思います。
絞り(F)値でも明るさは変わってくるので、明るさ基準だけで決めるのは難しい
僕は眼レフ特有のボケ感をなるべく強めに出したかったので、高濃度のフィルターにしました。

絞り値次第では高濃度のフィルターじゃなくてもシャッタースピードは十分遅く出来ます。
自分のスタイルに合ったフィルターが選べれば良いかと。

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何かの参考になれば幸いです。
ではでは。

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