みにくい人生にデザインを

DesLIFE@KazBou

パソコンて必用?

   

デジタル化の波は衰える事なく進化し続けています。
そんな中、姉がボソっと言った一言。

パソコン(以下PC)を覚えんとなー

これ、凄くわかる。
謎の危機感を感じている人もいると思います。

僕自身、PCを購入したのは19歳。
真面にPCと向き合うようになったのは25歳頃。

約6年間。
PCが目の前に置かれているにも関わらず、ほとんど触る事がありませんでした。

情報社会だ何だと言われて始めた頃。
PCを扱える友人達の「出来る奴」オーラをヒシヒシと感じていました。

それなりに危機感はあったものの「必要ないだろう」と、苦手なものに蓋をしてPCが必要ない生活を送り続けていました

僕の姉もその一人。
姉は結婚し、実家を出ています。

姉夫婦の家にはPCが一台。
携帯は夫婦ともスマートフォン(以下スマホ)を使用。

旦那も業種的にPCが家になくても問題ない状態。
よくある一般的な家庭のネット環境だと思います。

じゃあ何で「スマホ覚えないと」とはあまり聞かず「PC覚えないと」という声が多いんだろう。
そもそも、PC、スマホは何の為にあるのか。

そして、PCは本当に必要な物なのか。
ちょっと疑問に感じたので、これを今回のテーマに進めたいと思います。

【スマホとPC】

スマホが普及し尽くした現代。
今も「PC覚えないと」と感じてる人はいるんじゃないでしょうか。
僕もそうでした。

でも「スマホ覚えないと」と感じてる人は、少ないんじゃなかろうか。
スマホは「持ち歩けるPCだ」と言われる通り、中身はほとんどPCみたいなものです。

少し専門的になりますが、どちらも作りは一緒。
本体(ハード)があってOS(ソフト)が搭載され、アプリで作業する。

勿論、性能は天と地の差がありますし、性能が違えば出来ることにも差は出ちゃう。
その差もどんどん埋まってきてるけど。

では、PCとスマホ。
「大きさ」「重さ」「価格」「見た目」うんぬんは置いといて、本質的に何が決定的に違うんじゃ?
という話。

それは「明確な用途があるかどうか」だと思います。
これが凄く重要な要素になってる気がする。

PCもスマホも様々な事が出来るのは一緒。
しかし、スマホはどこまで行ってもSmart(賢い)なPhone(電話)。

そう、電話なのである。

「電話とメールができる上に、他にも色々できる」のがスマホ。
対して「色々とできる中で、電話とメールも可能」なのがPC。

つまり、スマホは連絡手段として機能さえすれば良い。
それだけで所有する意味も、使う意味もあるっちゅーこと。

ゲームやカメラにネット、その他の便利ツール。
これらは連絡手段として成立した上でのオマケ要素。

使う必要の無いものですが、暇つぶしに最適。
オマケに軽作業であれば仕事もできちゃう。
なので、連絡手段として使用する内に勝手に身に付く。

もしスマホが「コンパクトPC」として販売されていたら、ここまで急速に普及しなかったのではないでしょうか。
恐らく大半がガラケーのまま携帯電話を使用されていた。

発売当初はガラケーとスマホの2台持ちユーザーは結構多かったですね。
ガラケーは連絡手段として。
スマホは便利ツールとして。

価格の問題などもあったでしょうけど、やはりガラケーの「連絡手段」としての印象は強かったと感じます。

 

 

 

【PCが覚えられない理由】

PCの使い方はわからないのに、スマホは使える理由。
それはシンプルに「電話として使用する内に学ぶから」だと思います。

つまりPCが覚えられない理由には、その逆が当てはまるかと。

PCを何の為に使えばいいかわからない

ズバリこれ。
スマホ同様、PCも何だって出来ます。
事務的な作業からクリエイティブな作業。
情報収集に連絡手段としても使える。

そして、その全てがスマホより上のレベルで実行可能。

、、、。

と、言われてもピンと来ねーよ。

それもそのはず。
「上のレベルで実行可能!」と言われても、、、。
結局、主な用途がそこにはないんだから。

PCの電源オン!
起動中、、、。
ホーム画面ついた!
(で、何したらええんや?)
ポカーン、、、。

こうなる人、多いと思います。
僕がそうでした。

まだスマホが普及する前。
当時は事務的な作業(Word、Excelなど)の為にPCが要る。
そういった「明確な使用用途」がありました。

そして近年、スマホが普及。
PCは「作業をスマホより高レベルで処理できる道具」として位置している。
これはつまり「低レベルであればスマホで可能」という事を意味しているわけで。

PCを使わないと不可能だった作業が、スマホでも可能になったということ。
そうなるとPCを覚える必要性も薄くなります。

むしろ、そのコンパクト性と使いやすさから現場作業ではPCより使い勝手が良かったりもします。
でも小さい画面での作業はストレスがかかる
って時に役立つのが、スマホベースにサイズの大きくしたタブレット端末の登場

撮った写真もその場で加工、編集、アップロード出来る。
そうなると、日常生活におけるPCの需要は益々薄くなって行くばかりです。

恐らく僕の姉も、昔の「事務作業にはPCが必要」だった概念が抜けきれず、特に明確な目的があるわけでもなくPCを購入したのでしょう。

そして明確な目的が見つからない以上、PCを覚えることは無理。
無理と言うか、覚える必要性がないんだもん。

明確な目的があって初めて成立するのがPC。
最初から目的を提示されているものがスマホ。

なので「覚えられる」「覚えられない」が生まれると言う事ですね。

 

 

 

【何の為に使う?】

用途が明確なスマホは覚えられて、用途が分かりづらいPCは覚えられない。
では、その用途はどうやって見出せば良いのでしょうか。

スマホの用途は第一に連絡手段です。
勿論それ以外の用途にも使えますが、PCの用途次第でスマホの使い方は大きく変化しますが。

PCの用途で一番需要のあるものなら、データの保管。
スマホの容量は限られています。
(クラウドストレージでいくらでも増やせますが、それは別の機会に)

スマホで撮影した動画や写真のデータをPCに保存。
データバンク的な使い方ではないでしょうか。

必要なデータをスマホに入れて持ち歩いたり。
僕は本を読む場合、持ち歩くのは邪魔になるし両手が塞がる。

それは嫌なので全て電子書籍(データ)で持ち歩きます。
スマホだと少しの時間でも簡単に見る事が出来るので。

これらはスマホ主体の生活でPCを使う場合ですね。
次はPC主体の生活で使う場合。

先ほど「PCは様々な事がスマホよりも高いレベルで実行可能」と伝えました。
これがピンと来ない人も多いと思うので説明します。

そもそも、高いレベルで実行する意図は何なのか。
趣味や暇つぶしも高いレベルに持っていける。

そうなるとお金が発生します。

事務作業でもクリエイティブな事でも。
情報収集に連絡手段も何もかも。

扱えるレベルが一般より高次元になると、それは仕事として成立します。
一流Webデザイナーの中村勇吾さんも、最初は趣味でWebサイトを作成されていました。
その他、ボーカロイドで作曲した楽曲を配信したら人気が出てメジャーで音源リリースしたり。

これらを「才能溢れる人達の例だ」と感じるかもしれません。

しかし僕自身、趣味がきっかけでPCを触り始め、今は商売道具として使っている身です。
決して特殊な事ではないと感じます。

高次元まで持って行くのは難しいと思われるかもしれません。
しかし、今やスマホのみでも仕事として成立させている人はたくさんいます。

PCで高次元に持って行くと言うのは、その道のプロフェッショナルになる事ではありません。
スマホのみで稼いでいる人がいるのだから、PCを使えば同じものをより高品質で届けられる事が出来る。

例えば、スマホだけでも動画を作成する事も作曲する事も可能。
テキストや写真なんかは典型的ですよね。

それらも、PCで作成した方が質の高いものが生み出せる。
そうすればスマホで稼いでいる人のシェアを取れる。
それだけの事です。

勿論、シェア率の話をすれば他の要因も色々とあるけれど、全く同じ知識を持った人がアイデアを具現化したらPCで具現化した方が質は上がるよねって話。

初めからお金を稼ぐ目的よりは、何か楽しいと思える事が出来た方が良いですね。
それが勝手に収入になる可能性の方が高いと思います。

楽しんでいる人が幸せになれるということ。
これがスマホとPCの使用用途。

 

 

 

【PCは必要?】

最後に、PCの必要性ですが。
個人的に、必ず要る物ではないと思います。

用途がなければ無理に持つ必要も、危機感を感じる必要もないでしょう。
僕自身、最終的にはスマホ、又はタブレット端末のみで仕事を全て完結させたいと思っています。

恐らくこの先、ノート型のPCは淘汰されると予想。
理由はタブレット端末の進化。

タブレット端末がノートPCに取って代わる存在になるんじゃなかろうか。
既にSurfaceなどWindows OSが走るタブレットはたくさんありますし。

とはいえ、完全移行まで数年、数十年はかかるかもしれないけど、それでも「近い未来」の話であることに変わりないかと。
それまでPCは僕にとって必須アイテムですね。

もし暇つぶしでゲームやイラスト、日常など、情報をする場合。
PCはそれらに大きな付加価値を与えてくれる物になる。

あとは、凄く生活が楽になると思います。
何かと自動化してくれますし。
親父の葬式で香典返しリストを作成する時に痛感しました。

PCを使えるようになると、世界が広がる感じがします。
車の免許を取って愛車を持った時の感覚に似てる。
押し寄せるワクワク感。

結論。
無くても困る物ではない。
あれば便利。

お金を稼ぐ以外の用途であればこんなところかな。
車と違う部分があるなら、失うコスト(対価)に対して見返りのコストが大きい点。

デジタル化が進んだ現代において。
やりたいこと、得意なことを「お金(仕事)」に変換するツールの1つとして、必須のアイテムだと思います。

 

 

 

P.S.—–

僕が初めてPCを購入したのは19歳で、用途はDTM(音楽制作)の為。
何が何だかさっぱりで、知人のおじさんに協力してもらいました。

PC本体、モニター、スピーカーで¥17万ほど。
(PCはさっぱりなので、スピーカーだけ凄くこだわりました←バカ)

DTMのソフトと外部機器で¥15万ほどした気がします。
合計約¥30万。

結局その後、PCの性能(自分の頭)が悪すぎて使い物にならず、PCは埃を被っていました。
再び電源を入れたのは、24歳くらいの時。

その時にIllustratorやPhotoshopと言った、今の仕事に繋がるソフトの存在を知りました。
しかし、使い方がわからず結局Word。笑

音楽制作には使い物にならなかったPC。
Word程度であれば何とか動きました。

その後、音楽仲間と割り勘してノートPC1台購入。
PC本体¥6万ほど。

制作ソフトもスタジオに合わせた物に変更。
アプリ(ソフト)¥9万ほど。

一人頭¥5万くらいです。
ところがそれも性能が足りず埃を被る。

結局¥10万ほどのデスクトップPCを個人で購入。
他の仲間も各々¥15万ほどのノートPC購入。

この頃に「PCで何でも出来るんだ」と、初めてPCの可能性に驚かされました。
こうして数々の失敗と出費を重ね、今の仕事があるわけです。

自作をするほどPCに興味はありませんが、今では商売道具。
やりたい事だったからこそ覚えられたと実感します。

この記事が何かの役に立っていれば幸いです。
ではでは。

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