映画観まして。【フォレスト・ガンプ】
はてさて。
Amazonプライムビデオがどうのこうのという記事を先日アップしたわけですが。
自称「映画評論家」でもあるワタクシ。
(周りは認めてない)
これまで観てきた映画は山ほどあるわけです。
著名なものからB級なものまで様々。
そして、これまで「映画は約2時間という中で、自分では出来ないようなことを疑似体験させてくれる貴重なもの」と大言壮語を吐いてるわけです。
そこで、個人的に「コレはツボった」と思う映画。
当然ながら、何度も見返していることが前提の作品を、ちょいちょい紹介しようと思います。
なので今回は、これまで僕が観てきた「マイベストムービー」。
これをテーマに進めていきます。
作品との出会い
Amazonプライムビデオが視聴出来るとなり、先ず最初に「これは観ておこう」と思った作品がコレ。
「フォレスト・ガンプ 一期一会」
先に僕の「好み」を伝えておくと、僕はヒューマンドラマ系が苦手。
やっぱり映画は「ドンパチ系」が良い。
大きな画面と5.1chサラウンドがフルに発揮できるのは、やっぱり「アクション系」なわけですよ。
でーすーがー。
「フォレスト・ガンプ」は違った。
僕がアクション映画に偏ることなく色んな映画を観てこれたのは、この作品のお陰。
大画面を活かした派手なアクションや5.1chサラウンドが生み出す臨場感こそ少ないものの、どっぷり世界にのめり込めた作品です。
僕が初めて観たのは、まだ学生の頃。
TVで吹き替え放送されていたものをたまたま録画していて観ました。
ビデオテープに録画していたこともあり、暇がある度この映画を何度も何度も観てました。
社会人になる頃には当たり前ですが、ほとんど観なくなっていた。
(普通は一回観れば十分やろ)
でも、ふとした時に観たくなる。
社会人になった後も、ふとした時にDVDをレンタルして字幕版も観てました。
そしてまた、Amazonビデオをきっかけに観ちゃったわけですよ。
恐らく今後もまた、何か機会がある度に観ていく作品だと思います。
僕の人生の一部になりつつある「フォレスト・ガンプ」。
これを簡単にこれから紹介していきますね。
ネタバレを含む部分もあるので、その辺はご了承ください。
作品紹介
主人公はトム・ハンクス演じるフォレスト・ガンプ。
フォレストは知能発達障害を持っています。
そんな彼が、バスを待つ為のベンチに座っているところから物語は始まる。
バスを待つ間にやってくる人達。
彼らに対し、自分勝手にフォレストは会話をスタートさせていきます。
相手が聞く耳を持たない素振りを見せてもお構いなし。
空気が読めない姿が知能指数の低さを物語ってます。
「I’ve worn lots of shoes. I bet if I think about it real hard, I could remember my first pair of shoes.」
(僕もたくさん靴をはいた。一生懸命考えれば、最初の靴を思い出せる。)
この一言からフォレストの回想シーンが始まる。
映画は終始、フォレストの回想で成り立っていて、フォレストのナレーションと共に物語は淡々と進んでいく。
そこで起こる出来事は、どれも奇想天外。
フォレスト自身は「何も特別なことじゃない」と感じていても、周り(世間)からすれば面白おかしなことばかり。
登場するキャラクターも普通の人だけどユニークなキャラばかり。
基本的に回想系ストーリーって上手に物語が展開していかないとダレやすいと僕は感じているんですが、この作品はダレることなく物語は新たな展開へとどんどん進んでいきます。
フォレストの幼少期から始まり、青年、成人へと成長していく単なるヒューマンドラマ。
と思いきや、ファンタジーや近未来的なSF要素は限りなく少ないけど、ちょいちょいありえない設定(大袈裟な表現)がちらほら。
それが作中では程よくコミカル感を出していて、全体的に重たいシーンも見やすくなってる。
時代背景が戦争中ということもあり、人の死に触れる重たいシーンもあります。
もちろん戦争と関係なく、人に「死」は付きものです。
そういったシーンも含め、本当に壮大なヒューマンドラマだなぁと。
何だか「戦争」という重たいカテゴリーさえも飛び越えて、それも「人生の一部」なんだなぁと。
バカと一途
色んな作品がある中でヒロインの存在は欠かせないわけですが、この作品にも勿論ヒロインがいます。
それが、フォレストの幼馴染。
ロビン・ライト演じる「ジェニー」の存在です。
フォレストはジェニーと初めて出会った日から、ずっと一途に彼女を求めます。
それこそ「バカ」のように、他の異性には目もくれない。
そんな一途なフォレストにジェニーは嫌気を感じつつも、二人の人生は交じり合ったり離れたり。
作中では「バカ」というフレーズが随所に出てきます。
それはフォレストの知能指数が低いことから、フォレストをバカ呼ばわりする人が多いから。
フォレスト自身も自分が「周りよりも劣っている」と自覚はしている。
そんな彼が唯一、ジェニー対して精一杯の不満をブツけたシーン。
そのシーンのセリフが凄く良い。
「I’m not a smart man, but I know what love is.」
(ぼくは利口じゃないけど、愛が何かは知ってるよ。)
こんな言葉を言える人間は世の中にどれだけいるんだっ。
男だぜっ!フォレスト!
きっとみんな賢いから、相手に不満を抱いたり不信になったり。
喧嘩したり浮気したり不倫したりするんでしょう。
僕には「愛が何かは知ってるよ」なんて言葉はいえないですもん。
そう、きっと僕は賢いのだ。
とまぁ、「バカ呼ばわり」されるフォレストが、バカだからこそ出来る「バカみたいなこと」をたくさん展開していきます。
そして、結果としてフォレストは世間が羨むようなことをたくさん成し遂げる。
なのに、いつだってフォレストは無表情で満足そうな顔を見せないんですよ。
フォレストが笑顔を見せるシーンは、「ジェニーがいる時」と「ダン中尉」といる時。
ゲイリー・シニーズ演じる「ダン中尉」は、作品の中盤から登場する人物でキーパーソンの一人。
ダン中尉の人生もまた、フォレストと出会ったことによって大きく展開していくので見応えありです。
とにかく、感情が常にあっちこっちに飛ばされる、本当に良く出来た作品だなぁと感じました。
フォレスト・ガンプから受けたもの
この作品を観ると、いつもこう思うんです。
「真っ直ぐ生きよう」
(無理だけどなっ!)
人生は壮大で、ちっぽけで、何が起こるかわからん。
誰と出会うかもわからん。
自分に何が出来るかもわからん。
面白くて、悲しくて、寂しくて、腹が立って、楽しい。
ただ、前を向いていたいなぁと思わせてくれる作品。
そして、もっとバカであって良いと思えるし、もっとバカでありたいと思える。
何かを成し遂げたわけでもないのに誰かを評価して、自分を賢く見せるのは退屈ですからね。
(儲かるけどな)
周りに同調するよりも、バカと思われようと自分らしく生きた方が良い。
そこにはきっと、誰かに何かを与えるようなものが生まれるんじゃなかろうか。
とか。
人生はいつだってポジティブとネガティブの間ぐらい。
そう感じました。
嬉しいような、悲しいような、それが人生。
「Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.」
(人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は分からない)
フォレストママのセリフ。
本当に人生なんてどうなるかわからんけど、右往左往しながらも行きたいところに行けてる気はしてます。
あなたの人生はどんなチョコレートでしょう。
うーん。
シンプルに生きるって難しい。笑
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P.S.—–
さて。
この「フォレスト・ガンプ」をはじめて観たの後もTV放送されることはありました。
が、僕がそのTV放送を見たのは一度きり。
しかも途中で観るのを辞めました。
その理由は「吹き替え」です。
基本的にTVで放送される時は吹き替え版ですが、吹き替えする声優さんが変わってた。
別に、その声優さんが嫌いってわけじゃなかったんですけどね、何かこう、淡白というか、普通というか。
とにかく僕が最初に観た時の声優さんと違い、面白味が無くなってた。
何というか、感情移入しきれない感が凄い。
それもそのはず。
Wikipediaが本当だとすれば、面白く無くなるのも納得がいく。
以下引用
「吹替え版では、ビデオ版の江原、日本テレビ版の山寺ともスローな崩した発音でガンプの訛りに対応。山寺の演技は真に迫り過ぎ、日本テレビに苦情が寄せられるほどであった(WOWOW「シネマ・ポチョムキン」による)。最後発のフジテレビ版では江原のしゃべり方は至って健常で、ガンプの訛りは全く意識されていない。」
引用元:Wikipedia
山寺さんマジ名演技。
本当に素晴らしいものでした。
確かにデリケートな部分かもしれないけど、これをやっちゃうと本当に面白いことがどんどん世の中から消えてくから。
映画自体も時代背景的に黒人差別とかを扱うようなデリケートな作品だったので、配役の選定から色々と大変だったみたいです。
まっ映画は大衆向けのものやし、しゃーないわな。
多くに目を向けられると、叩く人は必ず現れるもの。
バカみたいなことは叩かれる。
みんな利口なのだから。
何かの参考になれば幸いです。
ではでは。